雑学その8
皆さんはお酒の価格に酒税が含まれているのをご存知ですか?

日本酒に関して言えば、昔は特級、一級、二級というお酒のランクによってその税率が決められていましたが、今では級別が廃止され、それと共に税率もアルコール度数に対して課せられるようになりました。(一部合成清酒を除く)

その一覧表を示します。
日本酒の酒税率一覧表
アルコール度数 酒税率(円/1000L) 1.8リットル換算(円)
12度代 112,390 202
13度代 121,760 219
14度代 131,130 236
15度代 140,500 253
16度代 149,870 270
17度代 159,240 287
18度代 168,610 304
19度代 177,980 320
いかがでしょう。一般的に販売されている日本酒のアルコール度数は15度代として、一升瓶で253円の酒税を消費者が負担している訳です。これが高いのか安いのかの判断はそれぞれにお任せしますが、これに人件費、原料米代、管理貯蔵費など様々な経費を入れたら殆ど会社としては利益は出ませんね。したがって普通に造っていればある程度の価格になってしまうことをご了解いただきたいと思います。

ただ安いものを提供しろと言う事ならば幾らでも出来ます。

安い日本酒の造り方をお教えしましょう。
農薬いっぱいのクズ米を使い、しかもあまり精米しない。また米糠を糖化して酒を仕込み、アルコール度数を低くして酒税率を抑え、糖類や酸味料をバンバン添加してコストを下げる。これで一升1000円以下の日本酒の出来上がりです。

これが激安パック酒の正体です。
私はこのような酒をあまりお勧めできません。日本酒の文化を破壊する酒だと思っています。(ついでに健康も)
だから英君ではこのようなお酒はおそらく仕込みません。

また最近流行りの発泡酒もそうです。ビールに比べて麦芽の使用比率が低い為酒税率が半額程度になり、原料代も抑えられるので、安く供給する事が出来ます。ビール風味の発泡酒が激増し、ビール文化を破壊しています。飲み続ければその味に舌が慣れ、違和感を感じなくなります。考え方としては激安日本酒パックと同じではないでしょうか?
この発泡酒の方は大手のメーカーがすすんで開発しているので話しになりません。

長引く不況で少しでも安いものをという気持ちは分かりますが、消費者があまりにも安さを追求し、メーカーが間違った方向でそれに応えようとする事で日本の独自の食品文化が失われ、また安全性も失われていくような気がします。

「良いものを安く」よりも「良いものを適正価格で」という姿勢が大切でしょう。
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