雑学その7
分析室
皆さん、お酒のラベルに酸度とか日本酒度とかアルコール度とか印刷してあるのご存知ですよね。
今、世間では食品の表示に関する問題が大きく取り上げられ、様々な食品会社の信用問題にまで発展しています。
今回はそんなお話。

お酒のラベルにはこれらの項目を表示しなければならないという規定があります。
@「清酒」または「日本酒」の表示
A製造年月(基本的には蔵から出荷された月)
B原材料
C内容量
D製造者
E「お酒は20歳になってから」の注意書き等の表示
Fアルコール度数
以上が清酒のラベルに必ず表示しなければならない表示です。

@原料米の生産地
A精米歩合
B杜氏名
C日本酒度(甘口、辛口の基準)
D酸度
Eその他、仕込み方法や貯蔵方法、受賞歴等の表示
これらは強制ではなく、蔵元独自の基準によるお酒の味わいに関する表示です。英君では大体これらも表示しています。
個人的には必要最小限の表示をすれば問題ないと思うのですが、いかがなものでしょうか?
なぜなら、お酒の味わいは飲んだ人が決めるものであって、提供者が決めるものではないと思うからです。

さて、製造年月は仕込んだ日ではなく、蔵から出荷された日です。極端な話、平成元年に仕込んだお酒を貯蔵していて平成14年2月に出荷すれば、製造年月は14.2または2002.02などと印字されています。蔵元によっては何年度製造、または何年貯蔵と表示している所もあります。これは親切ですね。まだウチはしてないですけど・・・。笑

それからこれは声を大にして言いたい!
日本酒業界に限らず、どこの食品業界でもそうなんですが、下請けの会社に製造させた場合も、その会社を表示するべきだと思いませんか?特に日本酒業界には「桶買い」という制度があって、別の酒造会社で製造させたお酒を堂々と自社のブランドで売っています。非道い会社になると韓国の会社に日本酒を安く製造させてブレンドし、自社製品として販売している所もあります。大手ブランドで異常に安く、内容量が多いものは要注意。(外国産の清酒が49%以下のブレンドなら国産として認定っていうのも問題ですよね)
みんなその会社を信用して買うのだから、改善した方がいいですよね、コレ。自社製造なのか、どこかから買っているのか、また買っているとすれば、それはどこなのか、ハッキリとした方が消費者に分かっていいと思います。納得して買うのならいいのだから。

さて、話が横道にそれましたね。
英君では桶買いも桶売りもしていません。また酸度、日本酒度、アルコール度数などのデータも会社内で分析して表示しています。上の写真のような所で、誠に古ぼけた分析室ですので高度な分析は出来ませんけど、ちゃんとやってるんですよ。
また仕込み中はもろみの進行具合などを毎日チェックして、上槽をいつにするかなんて事もこの分析と利き酒で決定します。

今回は業界のウラ話もちょっと暴露してしまいました。ちょっとヤバイかも・・・?
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