雑学その4
こしき仕舞久しぶりに追記しました。今日は「こしき仕舞」です。
こしき仕舞というのは蔵元の行事の一つで、その冬の仕込みの米の蒸しが無事に終了したことを祝います。11月に蔵に入ってから、毎朝毎朝米を蒸し、麹を造って、酒を仕込んできましたが、無事に最後の留麹を造るための米の蒸しが出来ましたという意味です。
事故もなく、ケガもなく蒸しが終了したことを感謝し、最も神経を使う蒸しが終わったということで、蔵人、従業員、蔵元の全員で新酒を酌み交わします。(うちだけかも・・・。)
私が高校生の頃などは、私の部屋の隣で清水から呼んだ芸者さんたちと大騒ぎ。時期的には今よりもやや遅く、3月の中旬頃だったと思いますが、その時期は高校生の私にとって3学期の期末試験の真っ最中であったような。
サイン、コサイン、ルートの・・・と勉強している隣の部屋からは「一つ出たほいのよっさほいのほいー!・・・」って気が散って勉強なんか出来るわけありません。
今は家ではやらず、外にくり出して祝宴を行ないますが、当時のことが懐かしく思い出されます。
話が横道にそれました。蔵人は蒸しが終わったからと言って仕事が終わるわけではありません。最後の仕込を行なって、もろみを管理、酒の搾り、熱殺菌、また鑑評会もあるため、その準備と本当に仕事が終わるのは4月に入ってからです。蔵人が故郷に帰っていく日まで、まだまだ気が休まるときはありません。
戻る
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送