吟醸日記
本年度の大吟醸の仕込みの様子をお伝えしていきます。
5月までの長丁場、気が向いたらご覧下さい。
2011年度版

3月18日
静岡県新酒鑑評会がありました。
前々日に選び出して出品した大吟醸と純米吟醸。
どちらも入賞させていただきました。
入賞酒一覧
今年の春はこれ以外の鑑評会には出品しないため、これに賭けていました。
これで一般公開にちゃんと行けます。
ちなみに一般公開はこちら。
3月23日(水)正午〜午後2時
グランディエール ブケ東海 JR静岡駅北側 葵タワー内
出品酒が利き酒出来ますので、是非お越し下さいませ。

3月9日
上槽してからしばらく間が空いてしまいましたね。
実は静岡県の新酒鑑評会を明後日に控え、今日は出品酒の選抜をしました。
そうはいっても英君では大吟醸は一本だけなので、取った斗ビンごとに利き酒するしかないのですよね。
これは非常に差が少なくて選び出すのは難しいです。
もう勘と言っても差し支えない。笑
なんとか納得するものを選び出してビン詰めしました。
とりあえず結果がどうであろうと、これで悔いなしです。

袋吊り2月21日
いよいよ昨日から上槽が始まっています。
最初は斗ビンで囲う袋吊りから。
ポタポタという音が聴こえて神秘的ですよ。
利き酒をしてみました。
まだ滓が絡んでいる状態なので正確には伝えきれませんが、とてもキレイで含みもまずまず。
米が悪かったなりによく仕上がっていると思います。
滓引きしたらもっとキリリとした大吟醸になると思いますよ。

26日目2月17日
ここ数日でだいぶ暖かくなりました。
毎朝ジョグしているので分かるのですが、夜明けの時間も早くなったし、何より足先や顔が冷たくなくなった。
春もすぐそこです。
さて、もろみは終盤26日目。
泡の発生も少なくなり、いよいよ上槽が近づいてきたようです。
おそらく来週初めには袋吊りが始まるような気が。
またお伝えしていきます。

snow2月12日
今日は雪が降ってます。
静岡は温暖なので、雪が降るのは年に一度あるかないかなのですよ。
あまり珍しいので蔵から上がる蒸気と雪化粧した山を写真に撮ってみました。
さて、もろみは21日目。
蓋が出来て、香りも泡の発生も抑制気味。
もう少しで上槽になりますかね。
楽しみです。

17日目2月8日
表面に蓋のようなものが出来始めました17日目。
もろみは中盤から後半に差し掛かり、泡の発生も落ちつき気味です。
静岡吟醸はカプロン酸エチルという吟醸香があまり出ません。
従って、後味をマスキングしてくれないため非常に繊細な味わいの大吟醸になり、色々なクセも目立ってしまいます。
せめて搾る袋洗いは非常に丁寧に行い、袋由来の味は付けないように気を付けます。
それからですね、今年もフルネット社の「地酒人気銘柄ランキング」に何かが掲載されそうですよ。
お楽しみに。


14日目2月5日
毎回同じような画像で申し訳ありません。
でもね、表面はすっかりきれいになって、細かな泡がプクプクと浮かんでは消えていきます。
もろみは14日目、すっきりした吟醸香も出ています。
さて、今年は猛暑の影響でお米の出来はよくありません。
これがワインですと、葡萄の出来がすべてなのでハズレ年となってしまいますが、日本酒の場合はお米の出来も重要なファクターでありながら、仕込みの工夫で何とか良いお酒になるように努力します。
もちろんお米の出来が良い年には敵いませんけど、出来る限りの努力をして良い品質のお酒を生み出せるように。

11日目2月2日
先日は硫黄のような刺激臭が出ていましたが、今日はハッキリとエステル系の吟醸香に変化しています。
やっぱり自分はこのエステル系の香りが好きだな。
もちろん好き嫌いはあるでしょうし、この香りでは全国新酒鑑評会に通らない事も承知しています。
しかしながら、英君のお酒の特徴としてこの香りで押していきたいと思っています。
そろそろ日本酒も減点法の評価ではなくて、ワインのようにその醸造所(蔵)の特徴やクセを認めて評価していく時代になってくれたら良いと思います。

7日目1月29日
表面は完全に液面になりました7日目です。
相変わらずピチピチという神秘的な音に加え、今日は硫黄のような刺激臭も感じます。
この刺激臭がここ数日で綺麗な吟醸香に変化していきます。
この変化を毎日見るのも楽しみですよ。
ところでお気付きですか?
実は左の画像を昨年より大きく表示しております。
見た感じが分かりやすいようにです。
さて、今日は通いの蔵人が腰痛で休んだため、自分が二人分張り切って働きました。
夜は焼肉ガッツリいくぞーっ!

5日目1月27日
表面のモコモコがなくなり、大分細かな泡に覆われてきました。
香りはまだまだこれからですが、耳を澄ますとピチピチという神秘的な音が聴こえますよ。
さて、正月早々から我家の台所に侵入してい食い物を荒らしていた動物を捕獲しました。
捕まえてビックリあらいぐまです。
とりあえず区役所に連絡して処遇を相談中ですが、勝手に放してはいけないそうです。
困ったもんです。

2日目1月24日
昨日の日曜日、無事に留仕込みを行い、今日がもろみの2日目です。
画像のように、まだお米モコモコ。
そのうち段々と液体になってくると思います。
毎朝寒い中、ジョギングをしているのですが、足の指にしもやけができました。
ちょっと痛痒い。

1月22日
昨日は踊りといって酵母の増殖を促すために仕込みを休みましたが、今日は仲仕込み。
蒸米(仲掛米)を冷やしてタンクに投入します。
寒気のおかげで蒸米が冷えるのがサクッと早いので助かります。
ただ表面は冷えたように思っても、塊の中にはまだ温かい所があるので、本当に一粒一粒手でほぐすように冷やしていくのですよ。
ところで、サッカーアジア杯で日本代表が頑張ってますね。
夜、TVで観たいのですが朝が大変なのであまり観られません。
でも昨日のカタール戦は観ましたよ。良かったですね。

添え1月20日
今日は添仕込み。
ここの所の寒気で蒸米がよく冷えていい具合ですよ。
英君では、蒸米を蔵で一番風通しの良い(寒風吹きすさぶ)場所に運んで丁寧に手入れしながら均一に冷やしていきます。
身体は芯から冷えますが、蒸米の温度で手は熱いという重労働。
冷えてきたと思っても、蒸米の塊の中はまだ熱かったりするので、ひとつひとつ丁寧にほぐしていきます。


酒母1月14日
今さらですけど、明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願いいたします。
というわけで、今年も何とか吟醸日記が始まりました。
実はですね、今は毎日仕込み&ビン詰め&酒粕詰めに追われておりまして、もう少し早く始めようかと思ったんですが遅くなってしまいました。
写真は大吟醸の酒母です。
酵母はもちろん静岡酵母ですので全国新酒鑑評会はまったく関係ありません。
今年も飲み続けて美味しい大吟醸を目指しますのでご声援よろしく。

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